国連『AIのある未来』

——「AIのある未来」は、世界中の若者たちがAIについてどのような見方をしているか探求する研究です。

 

AIの未来は誰が決める?

 

人工知能(AI)はさまざまなところで非常に急速な勢いで使われるようになってきました。ところがその使われ方は、必ずしもすべてが望ましいとはいいがたい状況にあります。そのためAIの用途について真剣に考えようという機運が高まっています。さてしかし、AIがどのように使われるかは誰が決めるのでしょう? わたしたちは、そこに若者たちの声が反映されるべきだと考えます。AIのある未来について若者たちはどう考えているのか、耳を傾けてみましょう!

このプロジェクトが目指すのは、人間のウェルビーイングと幸せを大切にする未来に向けた貢献です。そのためにわたしたちは、若者たちがAIをどのように理解し、AIのリスクとチャンスそして希望について若者たちがどのように見ているのか知りたいのです。世界中の若者たちの考え方には、普遍的に共有されているものもあれば、文化ごとに特有のものもあるでしょう。しかしながら、わたしたちが一定の共通理解に到達すること、そしてグローバルに連帯し協力することを望むなら、若者たちの多様な考え方すべてが欠かすことのできない大事なものとなるでしょう。

 https://www.afuturewithai.org/

この調査は2つのパートで構成されています。
• 参加者の現在の生活のなかでAIがどのように使われているかや、参加者がAIのある未来にどのような希望や恐怖を抱いているかについてのアンケート調査
• 3つの大きなテーマについて参加者がAIのある未来の理想像を記述する「イマジネーションチャレンジ」

 

研究成果

アンケート調査とイマジネーションチャレンジの結果は分析され、報告書のかたちで公表されます(2022年春に国連のウェブサイト及びその他の媒体で公開予定です)。調査結果について議論するオンライン会議が開催されます。そこには年齢カテゴリーごとに合計6名の参加者が招待され、各々の未来像を発表します。この会議は、ポジティブなAIの未来に向けてわたしたちがいかなる行動をとるべきかを決めるための一助となるでしょう。

 

共同研究代表

国際連合:ランバート・ホーゲンハウト(情報通信技術局データ・分析・最先端技術部門長)
早稲田大学:高橋利枝(文学学術院教授)