国際学会発表「なぜ若者は自分撮りの写真や動画を投稿するのか?」@ICA (国際コミュニケーション学会)2016

%e5%8b%95%e7%94%bb%e5%90%88%e6%88%901国際コミュニケーション学会のクールジャパンのセッションで、「なぜ若者は自分撮りの写真や動画を投稿するのか?」について発表しました。

ソーシャルメディア上に自分自身を撮った写真を投稿する「selfie(自分撮り)[1]」が世界中で流行しています。若者は写真のみならず、自らが撮影した動画をソーシャルメディアや動画共有サイトに投稿しています。

2010年に、動画投稿についてインタビューをした時は、アメリカでは約半数の人が、イギリスでは3分の1、日本ではわずか数名が自分で動画を制作し、YouTubeに投稿したことがあると答えていました。アメリカやイギリスの若者たちがインターネット上で実名で顔を出して情報発信をしていたのに対して、この時日本の若者たちはYouTubeに顔や実名を隠して投稿していました。しかし、2016年現在では、MixChannelや C CHANNEL、 VINEなどの動画共有サイトが日本の若者の間で流行し、自分たちの顔を出して動画を投稿しています。

なぜ日本の若者は自分の写真や動画を投稿するようになったのでしょうか?

この理由として、第1にデジタル技術の進歩による手軽さ、第2に印象管理と自己表現のため、第3に仲間ウチの創造や強化のため、第4に新たなコミュニケーション空間の創造のため、という4つが考えられます。

学会発表では、この4つの点から、グローバル時代、デジタル時代における日本の若者と動画共有サイトのエンゲージメントについて詳しく説明しました。

詳細は、高橋利枝「デジタル・ウィズダムの時代へ:若者とデジタルメディアのエンゲージメント」新曜社(近刊)を参照してください。

(Takahashi, T. “It’s Now Cool to Share: Japanese youths and their changing relations to video sharing sites”. 2016 Preconference of the International Communication Association (ICA) Communicating with Cool Japan, Tokyo, Japan, June 2016.)

注釈

[1] セルフィーとは「スマートフォンやウェブカメラで自分自身を撮影し、ソーシャルメディア上でシェアされた写真」のこと。http://www.oxforddictionaries.com/definition/english/selfie

About Toshie Takahashi

Toshie Takahashi is Professor in the School of Culture, Media and Society, Waseda University, Tokyo and Faculty Associate at the Harvard Berkman Klein Center for Internet & Society. She has held visiting appointments at the University of Oxford and the the University of Cambridge as well as Columbia University. She conducts cross-cultural and trans-disciplinary research on the social impact of robots as well as the potential of AI for Social Good. 【早稲田大学文学学術院教授。ハーバード大学バークマンクライン研究所ファカルティ・アソシエイト。ケンブリッジ大学ならびにコロンビア大学客員研究員。現在、人工知能の社会的インパクトやロボットの利活用などについて、ハーバード大学やコロンビア大学、ケンブリッジ大学と国際共同研究を行っている。東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会テクノロジー諮問委員会委員。】
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