国際学会発表:英国文学科学学会でのグローバルAIナラティブ・パネル発表

2019年4月4日、英国ロンドン大学ロイヤル・ハロウェイにて、英国文学科学学会が開催されました。私もケンブリッジ大学CFI研究所の一員として、AIナラティブのパネル発表に参加しました。

パネルでは、まずKanta Dihalがイギリスをはじめとする西欧におけるAIナラティブの歴史、BBCによるオーディエンスの意識調査の結果について発表しました。次にBeth SinglerがAIやロボットのナラティブに関するツイッター分析の結果について報告しました。最後に私が西欧と日本のAIナラティブについての国際比較と、日本のAIナラティブについて歴史的・社会的文脈から説明をしました。

会場からは、主に西欧と日本のAIナラティブの差異について多くの質問がなされました。また、コミュニケーション研究者からは、私の複雑系を用いたコミュニケーションの複雑性モデルについて、線形から非線形モデルへのパラダイムシフトという点に大きな関心を持って頂きました。

ロイヤル・ハロウェイのキャンパスは、ハリーポッターの映画も撮影された美しいキャンパスです。学会開催中は、まるでハリーポッターの世界に飛び込んだみたいでした。

そして後日、私たちのパネルは、英国文学科学学会のニュースレターにおいて、「最先端の学際的研究」と評価して頂きました!!
“an intriguing insight into the kind of cutting-edge and interdisciplinary work being conducted at the Leverhulme Centre for the Future of Intelligence in Cambridge”

プログラム:BSLS-Timetable-2019

BSLS-Newsletter-Spring-2019

 

About Toshie Takahashi

Toshie Takahashi is Professor in the School of Culture, Media and Society, as well as the Institute for Al and Robotics,Waseda University, Tokyo. She was the former faculty Associate at the Harvard Berkman Klein Center for Internet & Society. She has held visiting appointments at the University of Oxford and the University of Cambridge as well as Columbia University. She conducts cross-cultural and trans-disciplinary research on the social impact of robots as well as the potential of AI for Social Good. 【早稲田大学文学学術院教授。元ハーバード大学バークマンクライン研究所ファカルティ・アソシエイト。現在、人工知能の社会的インパクトやロボットの利活用などについて、ハーバード大学やケンブリッジ大学と国際共同研究を行っている。東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会テクノロジー諮問委員会委員。】
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