2019年2月19日、20日両日、ケンブリッジ大学主催「Alとジェンダー」に関するワークショップが2日間に渡って開催されました。
現在のエスニシティやジェンダーのバイアスがかかったデータセットを用いたアルゴリズムの危険性や、人文社会科学によるAlリサーチや学際的なAl開発の必要性について指摘されました。
例えば、スタンフォード大学では、2018年に「人間中心のAIイニシアチブ(HAI)」を立ち上げ、AIに関する学際的なプロジェクトに対して各7500ドルの研究費を支給すると共に、哲学や倫理、ポリティクスなど多様なコースを開講しているそうです。
AIとジェンダーに関するプロジェクトを率いる科学史家のロンダ・シーブンジャー(Londa Schiebinger)は、現在の人種やジェンダーのバイアスがかかったデータセットを用いたアルゴリズムに関する問題を解決するために、学際的チームの結成を推奨しています。
さらに現在アップルなどの企業で用いられている多様性のアプローチでは不十分であり、社会科学による調査結果を技術者にきちんと教える必要があると指摘しました 。

About Toshie Takahashi
Toshie Takahashi is Professor in the School of Culture, Media and Society, as well as the Institute for Al and Robotics,Waseda University, Tokyo. She was the former faculty Associate at the Harvard Berkman Klein Center for Internet & Society. She has held visiting appointments at the University of Oxford and the University of Cambridge as well as Columbia University. She conducts cross-cultural and trans-disciplinary research on the social impact of robots as well as the potential of AI for Social Good.
【早稲田大学文学学術院教授。元ハーバード大学バークマンクライン研究所ファカルティ・アソシエイト。現在、人工知能の社会的インパクトやロボットの利活用などについて、ハーバード大学やケンブリッジ大学と国際共同研究を行っている。東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会テクノロジー諮問委員会委員。】