2020年1番注目されたテクノロジーはAI技術@IEEEアンケート調査結果

IEEEのアンケート調査結果に対するコメントが掲載されました。

  • 調査結果

●2020年1番注目されたテクノロジーはAI技術/IoT・スマートホーム(21.2%)

●2021年以降、成長を期待しているテクノロジーは高速通信技術(30.0%)

●新型コロナウイルスの感染拡大で最も困ったことは、移動制限に関して(25.8%)

 

  • 早稲田大学/ハーバード大学 高橋 利枝教授のコメント

IEEEが実施したアンケート調査の結果では、2020年最も注目されたテクノロジーは「AI技術」。さらに2021年以降、成長を期待するテクノロジーも、5G通信などの「高速通信技術」(30.0%)に次いで「AI技術」(28.8%)があげられています。

新型コロナウイルス感染症によるパンデミックによって、10年かかると言われていたDX(デジタル・トランスフォーメーション)やAI化に拍車がかかり、社会のパラダイムシフトが起きつつあります。

私たちが現在立たされているカオスの縁から、人を幸せにするAI社会を創発させるためには、これまでのような技術主導の「AIファースト」や、国際競争に勝つための「ネーションファースト」ではいけません。

AIロボット技術の進化とともに、ポストコロナ時代がルネサンスとして大きく花咲くために、今必要とされているのは、地球上の全ての人類のための「ヒューマンファースト」なイノベーションなのです。

 

About Toshie Takahashi

Toshie Takahashi is Professor in the School of Culture, Media and Society, as well as the Institute for Al and Robotics,Waseda University, Tokyo. She was the former faculty Associate at the Harvard Berkman Klein Center for Internet & Society. She has held visiting appointments at the University of Oxford and the University of Cambridge as well as Columbia University. She conducts cross-cultural and trans-disciplinary research on the social impact of robots as well as the potential of AI for Social Good. 【早稲田大学文学学術院教授。元ハーバード大学バークマンクライン研究所ファカルティ・アソシエイト。現在、人工知能の社会的インパクトやロボットの利活用などについて、ハーバード大学やケンブリッジ大学と国際共同研究を行っている。東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会テクノロジー諮問委員会委員。】
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