リンク
ブログ
- ケンブリッジ大学のAI国際会議で発表しました!
- 国連「AIのある未来」に関する特別寄稿が出版されました@人間生活工学
- IEEEのプレスリリース:国連『AIのある未来』プロジェクトの記事が、朝日新聞デジタルに掲載されました!
- ソーシャルロボットの国際学会(ICSR2022)にて、2つの招待講演を行いました!
- 国連のウェブサイトをアップデートしました!
- 国連「AIのある未来」は、AI・ロボットの「デザイン」、「ガバナンス」、「共生」に関する提言をまとめました。
- 国連「AIのある未来」のワークショップを開催しました!
- インタビュー:早稲田大学広報誌『CAMPUS NOW』特集『早稲田大学とDX』2022年10月号
- Z世代とAIロボットについての招待講演をいたしました@Haru Fest2022(ホンダ・リサーチ・インスティチュート)
- 国際会議IROSの35周年記念「倫理フォーラム」をオーガナイズしました。
Category Archives: アート
ソーシャルグッドなAI/ロボットのフィールドワーク:MITメディアラボ
2019年5月14日、アメリカのケンブリッジ。MITのウィリアム・ウリッキオ(William Uricchio)教授のラボを訪問しました。MITメディアラボは、「ディシプリンを持たない文化(antidisciplinary culture)」を理念として掲げていることが広く知られています。実際に、どのように研究プロジェクトが進められているのでしょうか? MITメディアラボでは、建築が母体の理工系のメディアラボと、ウリッキオ先生が所属する人文社会系の比較メディア研究(Comparative Media Studies)が、一体となってプロジェクトが進められているそうです。というよりむしろ、ウリッキオ先生の忌憚のないご説明によると、工学系の研究者によって自由な発想で創られた「何の役に立つのかよくわからないもの」に、ウリッキオ先生達がアイデアを注いで、「社会の役に立つものに転換して行く」のだそうです。この「ブランディング」の作業もまた、試行錯誤を伴う結構大変な作業で、しかしながら逆にこのブランディングが成功しないと、スポンサー企業を魅了する事が出来ないそうです。 メディアラボのショーケースに並べられている美しい作品の前で、「表向きは美しいけど、裏は地味な作業なんだ」と言って、ガラス越しに見えるたくさんの作業机の上に煩雑に置かれた部品やコンピューターを指差して説明してくれました。 まさに職人の世界。MITというとキラキラした輝かしい側面ばかりが強調されますが、日本人がこれまで大切にしてきた地味な職人の世界の上に成り立っているのですね。そしてその職人達の手によって生まれたばかりの技術を社会に役立つように磨き上げるために知恵を絞る人達がいる。この両方の連携によって、キラキラしたMITメディアラボが成り立っているという事がわかりました。 MITのキャンパスには、このような創造力を刺激するような様々なアートがあります。例えば、フランクゲーリーによってデザインされたRay and Maria Stata Centerはとても有名です。私が訪問した時は、建物の中にモチーフとしてオブジェの上にパトカーが飾ってありました。このパトカーの番号がπだったり、お巡りさんがドーナツが好きなのでドーナツが上に付いてたりと、遊び心がいっぱいのキャンパスです。 オープンドキュメンタリー・ラボの創立者であるウリッキオ先生と、AIやアート、ロボット、VR、テクノロジーの過去と未来などなど、とても刺激的なお話をしているうちにあっという間に時間が過ぎてしまいました。 お忙しい中ご招待頂きまして、どうもありがとうございました。
招待講演:コロンビア大学主催『AIとアートの未来』サミット@ニューミュージアム NY
2019年4月24日から27日まで、コロンビア大学、ナイツ財団、ニューミュージアム主催の「AIとアートの未来サミット」に招待して頂きました。 NYが一望できるニューミュージアムの最上階、スカイルームで「AIとロボットの社会的インパクト」について、キーノートスピーチをしました! コロンビア大学工学部学部長を始め、ニューミュージアムやアンディ・ウォーホール美術館、ウィットニー美術館の館長やキュレーター、ニューヨーク市議会、MITやハーバード、NYU、グーグル、ブルームバーグ、ナイツ財団やロックフェラー財団の会長など、AI、アート、ビジネスの第一線の方達が集まって、4日間、AIについて議論を重ねました。 このサミットの参加者は、世界全国からノミネートされた200名以上の中から、50名に絞って選ばれたそうです。こんな貴重なサミットに選んで頂いてとても光栄です! ご招待頂きましてどうもありがとうございました。 プログラム Opening Kickoff Event: Wednesday, April 24th 6:30pm–9:30pm: The New Museum Theatre (Open to the Public) Summit Day One: Thursday, April 25th 8:30am–6:30pm: The New Museum (Summit Participants Only) 7:00pm–9:00pm: Evening Partner Activations (Summit Participants … Continue reading
Posted in AI, アート, グローバリゼーション, スマートウィズダム, スマートシティ, テクノロジー, デジタル・リテラシー, ロボット, 教育, 第4次産業革命
Comments Off on 招待講演:コロンビア大学主催『AIとアートの未来』サミット@ニューミュージアム NY
『AI時代におけるこころ❤️プロジェクト』始めました!
AIやロボットが、心を持つ事は出来るのでしょうか?人はAIやロボットに心を感じることは出来るのでしょうか?人間とロボットの違いは何でしょうか?そもそも心とは何でしょう? このプロジェクトは、AI時代における重要なキー概念の1つである『心』 に関して、若者達へのインタビューを始め、AIやロボット研究、宗教、コミュニケーション・テクノロジー、社会学、心理学、哲学、アートなどの専門家と共に、多様な側面から探求していきたいと思います。
招待講演:アルスエレクトロニカ2017
2017年9月7日から11日まで、オーストリアのリンツにて、アルスエレクトロニカが開催されました。 私は、ARS ELECTRONICA TOKYO INITIATIVEで、2020年東京オリンピックと未来の日本についてお話しました。 アルスエレクトロニカ2017のテーマは『The Artificial Intelligence -The Other I 』 “The Other I”- Technology as Antagonist or Alter Ego? 「もう一人の私」-AIは人間のライバルか?分身か? 人間を参照し真似をすることによって発展して来たAIやロボット。しかしながらその目覚ましい発展により「もう一人の私」とも呼べる存在になりつつあるAIに対して、人間が抱く懸念や葛藤を、アーティストや科学者、産業など多様な形で表現していました。
Posted in AGI, AI, Society5.0, アート, シンギュラリティ, スマートシティ, テクノロジー, ロボット, 建築, 教育, 文化/コミュニケーション, 東京オリンピック・パラリンピック, 機械学習, 若者とAI, 超高齢社会
Comments Off on 招待講演:アルスエレクトロニカ2017
DAH/ハーバード大学とのAI(人工知能)に関する国際シンポジウム『AI for Social Good』発表論文集(第2版)をアップしました!
2017年3月6日、7日、早稲田大学にて開催した、DAH/ハーバード大学とのAIに関する国際シンポジウムの発表論文集(第2版)をアップしました。 第2版では、プロローグ(解説)『ソーシャルグッドのための人工知能 : AI 時代のチャンスとリスク』をアップデートしました。 AI in Asia韓国大会で発表した「AIの社会的インパクト(”Robots on the road to Tokyo Olympics 2020: Complexity and the Social impact of AI in Japan”)」を発展させるとともに、本シンポジウムに登壇していただいた26人全ての発表論文から、AIに関するチャンスとリスクを抽出、分類し、解説を加えました。 Yuval Noah Harari(2017)の”Homo Deus”も考慮しました。 なお、個別の発表論文に関しては、掲載の了承の得られたもののみ採録いたしました。詳細はこちらまで
Posted in AI, アート, テクノロジー, デジタル・リテラシー, ロボット, 文化/コミュニケーション, 東京オリンピック・パラリンピック, 第4次産業革命, 若者とメディア
Comments Off on DAH/ハーバード大学とのAI(人工知能)に関する国際シンポジウム『AI for Social Good』発表論文集(第2版)をアップしました!
利枝のアート探訪No.8『フランク・ゲーリー(ルイ・ヴィトン財団)、妹島和世(日立駅)xダニエル・ビュレン:テクノロジーx建築xアートのコラボの可能性』
パリのルイ・ヴィトン財団と茨城県の日立駅。この二つは一見全く関係がないように見えますが、現在フランス人アーティストのダニエル・ビュレンによって、幻想的でカラフルな非日常の空間が創られています。2020年東京オリンピックに向けて、テクノロジーと建築とアートのコラボの可能性について考えました。
Posted in アート, テクノロジー, 建築, 東京オリンピック・パラリンピック, 観光
Comments Off on 利枝のアート探訪No.8『フランク・ゲーリー(ルイ・ヴィトン財団)、妹島和世(日立駅)xダニエル・ビュレン:テクノロジーx建築xアートのコラボの可能性』
利枝のアート探訪No.7『200年前のイノベーター、ジュリア・マーガレット・キャメロン:肖像画から肖像写真へ』
ジュリア・マーガレット・キャメロン展に行ってきました。キャメロンは、写真をアートにした最初の女性カメラマンです。それまでの絵画による肖像画の世界から、写真という新たなテクノロジーを使って、多くの著名人のポートレートを残しています。彼女はまさにイノベーターと言えるでしょう。 しかしながら、彼女の特徴的な作風は決して初めから計算されたものではありませんでした。キャメロンは偶然起きてしまった失敗をプラスに転化しているのです。わざと写真に指紋を残したり、ネガに傷をつけたり、ソフトフォーカスしてぼかしたりしています。写真というテクノロジーを使いながらも、絵画のような芸術作品としての手作り感を表現しているのです。
利枝のアート探訪No.6『若冲展: 世界に羽ばたく日本の伝統とテクノロジー』
日本人ばかりでなく、海外の人にも人気が高い伊藤若冲。裕福な家庭に生まれ、恵まれた環境で絵を描くことを許された彼の作品には、光と色彩に対して、驚くほど様々な挑戦がなされています。東京都美術館で開催されている、生誕300年記念の若冲展で、日本の伝統文化とテクノロジーの融合について考えました。 緻密な描写と、ユーモラスな動物の表現で有名な若冲。10年の歳月をかけて完成された30幅の動植綵絵。中でも老松白鳳図は、無数に描かれた真っ白い流線形の羽根の上に、宝石が散りばめられているようにきらきらと輝いています。まるで現代アートのようなポップな赤や緑のハートからは、鳳凰の鼓動が聞こえ、今にも火の鳥となって空高く舞い上がっていきそうです。
利枝のアート探訪No.5 『ピクサー展: アニメーションとテクノロジーの共創』
トイ・ストーリーやファインディング・ニモなど、ピクサーの映画には、いつも夢や冒険があり、登場するキャラクターは個性的で生き生きとしています。このようなコンピューターアニメーションは、どのようにして創られているのでしょうか?東京都現代美術館で開催されている、ピクサーのスタジオ設立30周年記念展に行ってきました。 コンピューターアニメーションと言うと、コンピューターが自動的に制作しているイメージがあります。しかし「コンピュータが映画を作るのではありません。…人こそが、ピクサーで創り出されているあらゆるものの『命』なのです」(エリーズ・クレイドマン)。クレイドマンの言葉通り、ピクサー展では、手描きのドローイングやクレイモデル(粘土の模型)などが所狭しと飾られ、制作者たちの熱意や遊び心が伝わってきます。
利枝のアート探訪No.4「なぜ岡本太郎は人を惹きつけるのか?」
「芸術は爆発だ!」という言葉で知られる岡本太郎。なぜ彼の作品は人を惹きつけるのでしょうか?その理由を探るために、川崎市岡本太郎美術館に行ってきました。 岡本太郎の作品の魅力は、その破壊力にあります。急速に推し進められる近代化を破壊し、人間の生命力を呼び起こさせる。代表作「太陽の塔」は、大阪万博のシンボルとなるべく丹下健三が作った「大屋根」を突き抜けて話題をさらいました。近代国家の象徴としての万博を破壊し、前近代的な祭りに転換してしまったのです。 私はイギリスの大学院で社会人類学を学び、エスノグラファー(民族学のトレーニングを受けた調査者)として、メディアやアートに関する現場に赴き、文化を解釈し、伝えようとしています。岡本太郎もフランスの大学でマルセル・モース教授の元で民族学を学びました。客観性を重視した当時の民族学は、主観的に表現をするアートと正反対であり、絵を描くことを辞めてしまうほどのめり込んだそうです。
Posted in アート
Comments Off on 利枝のアート探訪No.4「なぜ岡本太郎は人を惹きつけるのか?」