2023年4月26日から28日、ケンブリッジ大学「知の未来」研究所でAIに関する国際会議が開催されました。この国際会議は、「Many Worlds of AI: Intercultural Approaches to the Ethics of Artificial Intelligence」と題され、ドイツのボン大学、バーグルエン研究所と共同で開催されました。
私は、「Human First Innovation for AI ethics? : a Cross-cultural Perspective on Youth and AI」というタイトルでお話しました。AI倫理や規制に関する議論には、文化的規範を理解することが必要不可欠です。そのためにはAIに関する国際比較調査を行い、普遍性と文化的特殊性を理解する必要があるのです。そこで現在行っている国連との共同プロジェクト「AIのある未来」、およびムーンショットR&Dプロジェクトで実施した調査結果について報告しました。
ベーグルエン研究所のディレクターからは、「我々はAIロボットに関する文化差について哲学的な観点からしか見ていなかったが、すでに国際比較調査を実施し、AIナラティブや政策、メディア戦略から説明したことに対して、あまりに研究が進んでいて驚いた」というコメントをいただきました。
日本のスマートロボットがグローバル市場を獲得するためには、国際的な社会受容性やニーズの理解、AIナラティブや導入に関する戦略が必要不可欠なのです。
これからも各国の研究者とともに人を幸せにするAI社会の創造に向けて、邁進していきたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。